言葉メタボ・更に悪い例3(言葉ダイエット失敗イラスト・その3)@マッチ売りの少女・哀れみ悲しむ町の人たちのシーンより

 

認知争奪戦社会

「認知争奪戦社会」・誰も知らない「みんなのウォンツ」

マスコミ破綻時代の初期段階より、宣伝広告の共通プラットフォームが徐々に失われ、「みんなが欲しい●●」を演出・周知する戦略は多種多様になってきています。この情報氾濫社会では、普通に新製品発表し・・古典的宣伝を打って店頭やネット通販に置くだけでは、多くの人が「その商品を知らない」という状況に陥るため、「品薄商法」「抽選商法」に代表される「こころいじり的宣伝戦略」が乱用されています。

「新型コロナの影響で~」と言えば全ては無問題である点も、「こころいじり的宣伝戦略」氾濫に拍車をかけており、昔のように「新聞の折り込みチラシで見た~」「有名芸能人の出てるテレビCMで知った~」で、新製品が飛ぶように売れる時代は過去のことになりました。

風評被害

★その他の認知喚起戦略の例では、広告メールの誤記を口実とする「お詫び再送戦略」もデフォルト化しています。

※「宣伝」は、英語では「プロパガンダ(Propaganda)」(ジーニアス英和辞典)
「宣伝戦略」というと、どことなく先進的で企業努力に基づく問題のないものに感じますが、「プロパガンダ」を和訳すると「宣伝」であり、「プロパガンダ戦略」であるとも取れば、だいぶうさん臭い様相を呈してきます。

鉄板の2段階説得:「統計では~世論調査では~、国民の6割以上が」からの~「(お約束の)欧米では~」論

コロナ禍に端を発する「注射社会」推進と同じく、宣伝においても同調圧力を効果的に煽るには2段階での説得が不可欠です。まずは足元では、「統計では~」「世論調査では~」論法で、「科学的」的な数値とともに身の回りの「みんな」が同調していることを示します。ただこれだけでは、「ウソなのではないか?」と疑問を挟んだり、「日本人ってさ~」的な自虐論法で否定されてしまうので、続けてお約束の「欧米では~」論法を利用して、「記録的出荷の伸び~」とか「大人もみんながはまっている~」などの補足説明が必要になります。
「欧米では~」と言われたらもう絶対的「正しさ」であり、もう誰も反論はできないので、準欧米人の美意識に従い正しく同調する流れになります。記憶に新しい事象では、「欧米では、みんなやってる~」CMを真に受けて、いい年こいたビジネスマンまでがスマホをシコシコこすりながら・・スマホゲームに没頭する姿が思い浮かびます。➤「いや~子供がはまってて・・やらされてるんだよね~(満面の笑みで常套句)」

※ 宣伝広告戦略における「ニーズ」と「ウォンツ」(経済・ビジネス用語辞典)
「ウォンツ(wants)」とは、あるニーズを満たすことのできる特定の製品やサービスのこと。あるいはそれを欲する心理状態。
「ニーズ(needs)」とは、人間が感じる欠乏状態。衣食住などの生理的ニーズ、帰属・愛情などの社会的ニーズ、知識・自己表現などの個人的ニーズに分けられる。

「ウォンツ(wants)」という状態が重要視されるあまり、逆に全然必要ないのに「欲しい」ものが氾濫している市場が現にあります。新聞チラシやテレビCMで「新製品でました~」と宣伝できる時代ではないので、「いらないモノ」を「欲しいもの」に変えるためには、準欧米人としての美意識への刺激が有効です。「自動車のウォンツ」を例にとれば、アジアメーカ車を以って「外車に乗ってるんだ~」とは言えず、やはりアメ車か欧州車をもって「外車」というのが正しい外車の定義です。

”欧米では、連休には家族旅行で絆を確かめあうのが常識”と聞けば、なけなしの賞与とカード限度額をはたいて海外旅行をして・・、”欧米では、家族ぱーてぃーに友人を招いて「ハニー♥」とか言って絆を確かめるのが常識”と聞けば、米国風郊外ショッピングモールでぱーてぃー用品に散財し・・、”欧米では、老若男女がワクチンを打ちまくっている”と聞けば、閑古鳥が鳴いていた近所の医院に大行列ができ・・

もういっそのこと、御家庭での銃刀所持解禁、飲酒運転&危険薬物の規制緩和、ナンバーナシ自動車の運転解禁、キス&ハグの習慣導入、全裸美女コンパニオン解禁、全裸海水浴解禁、年末パーティーでの女体盛や乱痴気ヌードショー解禁・・、米欧に全部倣ったほうがいいです。

新コロは、結果的には・・世直し「改善ウィルス」

余剰内勤社員率の下方硬直性

この「ウォンツ至上主義」に冷静な眼差しを向けさせてくれた「新コロ騒動」は、無駄通勤・無駄社員・無駄業務・無駄医療行為・無駄報道・無駄旅行・無駄消費・無駄遊園地・無駄百貨店・無駄飲酒・無駄宴会・無駄花見・無駄遊戯賭博・無駄催し物・無駄祭り・無駄世界運動会観戦・無駄幸せゴッコ・・数々の無駄ウォンツに、「不要不急」というスクリーニング適用を一般化しました。新コロは「いらないモノがいらないこと」に気付かせてくれた世直し「改善ウィルス」でもあります。

「ワクチン接種で元に戻った~」といくら必死に宣伝啓蒙しても、一度人々に「飛沫唾液の気づき」を与えてしまった以上は、公式な緊急事態宣言が解除された時期でも、多くの人が「勝手に緊急事態」を続けていて、好んであえて他人の飛沫唾液を浴びて吸入したい人は少数派であることを示しています。無駄ウォンツを完全に元に戻すには、「みんなが~、欧米では~」と・・巨額な宣伝コストがかかると思います。

あえて他人の飛沫唾液を浴びて吸入したい人は少数派

飛沫唾液

おまちかねの「飛沫唾液」吸入解禁!もうすぐ自由に吸い込める?

欧米では~、言説の論拠に「欧米では~」が使えないがどう対処しているのか?

「この点、欧米では~」という枕言葉は、ジェンダー論・気候変動トピック・「注射社会」推進啓蒙のみならず、たかが最新ゲーム機に関する半導体供給逼迫の話題ですら、息継ぎのように「欧米では~、記録的出荷の伸び」と出てくる始末ですので、ある種の国民病のようにありとあらゆる言説の基礎論拠や補足表現として今でも不可欠なものです。

この点、欧米では、自らが「欧米」であり、どう対応しているのか?を代表的な言説で確認すると・・・

【代表的な例】
・イギリスの詩人●●は「~」と言っている
・古代ローマの哲学者●●は「~」と言っている
・古代ギリシャの有名思想家●●は「~」と言っている
・イギリスの有名な哲学者●●は「~」と言っている
・イギリスの有名な批評家●●は「~」と言っている
・米国■■大学の●●教授は「~」と言っている
・米国の有名発明家●●は「~」と言っている
・イギリスの偉大な歴史家●●は「~」と言っている
・フランスの偉大な思想家●●は「~」と言っている
・米国有名スポーツチームのコーチ●●は「~」と言っている
・米国有名大企業社長●●は「~」と言っている
・大富豪で有名投資家の●●氏は「~」と言っている
・世界的に有名な米国IT企業●●●は「~」
・世界的権威米国チメイド・ヒクインス大学(仮名)の発表によると「~」・・・というように、

欧米は、自らが「欧米」なので、その中でさらに特定の信頼可能な人物像または組織に、リファレンスを求めています。日本の言説が「この点、欧米では~」を安定的に活用できるのは、最終的には欧米の過去・現在の多様な対象への「信頼」が基礎になっていると言えます。

「欧米では~」から「世界では~」への発散、そして「宇宙では~」への展望

一方で、昨今のコロナ禍における「欧米」の混乱を尻目に、この国での言説論拠は多様な変異を遂げています。

【代表的な変異例】
・世界では~※(但し、自国や隣国は含めない「準世界」)
・海外では~(世界では~と異なり、通常隣国やアジア圏も含める)
・外国では~(上記2つに比べて稚拙な印象を与えるが、主に伝聞の理屈を補足する)
・ドイツでは~
・フランスでは~
・ギリシャでは~
・米国では~
・アメリカの●●州では~
・米国の有名企業●●●では~
・ニューヨークでは~
・イギリスでは~
・フィンランドでは~
・北欧では~
・カナダでは~
・イスラエルでは~
・シンガポールでは~
・ニュージーランドでは~
・オーストラリアでは~
・ロシアでは~
・台湾では~
・お隣の国「韓国」では~
・中国の大都市●●では~・・・というように、
※「世界」地球上のすべての地域・国。(明鏡国語辞典)☚もちろん「自国」「隣国」を含むのが元の意味

「欧米では~」を超越して変異を続けて、「正しさの基準」は自国でなければどこでもいい!という、自虐的スタンスが基本にあることがわかります。この傾向は、欧米では自己肯定的に内部にリファレンスを求める「量子的アプローチ」であるのに対して、この国では謙虚に外側に求める「宇宙的アプローチ」であると定義できます。

自己否定感

準欧米人としての謙虚な自己否定感

こうなれば、いっそのこと「世界」の概念を飛び出して、「宇宙では~」と説明すればいいのではないでしょうか?観測可能な宇宙空間の調査結果では、宇宙は「空間曲率がゼロ」と判明していて、つまり宇宙空間は完全に平らであり、無限の大きさ(体積)をもっている可能性が高いのだそうです。宇宙が無限に広いなら、起こる確率がゼロより大きい事象は、宇宙空間のなかで無限回発生していることになり、まったく同じ原子配列で、「コロナ禍でお困りで~、マスコミが偏向報道自粛中で~、人々が注射中毒に陥っている”地球(英語名Earth)”という名前の星」が無限に存在することは、絶対に間違いない「究極の正しさ」と言えるわけです。

参考文献・Newton『宇宙空間が膨張するとは,どういう意味か』(ニュートンプレス)

コロナ禍を例にとれば、ワクチン推進論も無限にあり、ワクチン懐疑論も無限にあるということより、どちらも究極に正しい「真実」であると断言できます。

但し、「正しい宇宙観」の基礎も、結局は「欧米での観測・研究結果では~」次第

但し、宇宙空間が無限に大きい場合、どこにも宇宙の中心がないので、宇宙空間が膨張していくという概念が説明不可能になります。これは同時に「宇宙背景放射」や「ビックバン宇宙」と言った理論の説明もつかないという欠点があるため、宇宙空間は有限のサイズであると考えるのが自然なのだそうです。宇宙空間が有限のサイズだとすると、その外側はビックバンを引き起こした「永久インフレーション超膨張空間」と「多重発生宇宙(マルチユニバース)の他の有限宇宙空間」が広がり、そのさらに外側は「無」であると考えられているようです。

「無」とは、「空間からあらゆる物質や光を取り除き、その空っぽの空間の大きさを限りなくゼロに近づけたモノ」とのことで、そのなかに灼熱の「永久インフレーション超膨張空間」と「多重発生宇宙(マルチユニバース)の多数の有限宇宙空間」が格納されているという、どう説明されても納得は無理でも、何かそういう感じになっていると考えるしかないものです。

何が「真実」かわからないもどかしさは、「新コロブーム」も「宇宙論」も同じ!

昨今では、宇宙をテーマにした精神世界的な書籍や言説も人気があり、「宇宙では~」と説明する言説が一般化するかもしれません。この宇宙論も、実のところは誰も「正しいことはよくわからない」という点で、コロナ禍とそっくりと言えます。どの理論が正しいかの判断においては、究極には「欧米での観測・研究結果では~」に高い信ぴょう性が求められ、それが「正しい宇宙観」の礎となります。

コロナ禍パニックと情報氾濫社会による「マスコミの破綻」に伴って、「欧米では~」の信頼性が揺らぎ、「世界では~」に発散拡張し、さらに思考実験的に「宇宙では~」に発展させると、最終的には「欧米では~」に戻ってくるという「無限ループ」になっていて、やはり何よりも重要なのは「欧米」への信頼の維持と啓蒙であることは、多言を要しません。

ちゃんと「欧米では~」を連呼して、老若男女で注射痕だらけになり、「男女平等と地球温暖化対策は大切だと思います。」と作文を書いて、お利口さんにしていれば・・・近い将来いつものように、「ブーム」が去りシレっとはしごを外されたときでも、誰も責任など取ってくれないなか、「正義の味方」がきっと遠路はるばる助けにきてくれるはずです。往年の洋画のように。

 

参考動画&書籍
・マッチ売りの少女
・カードキャプターさくら
・映画「コマンド―」(日本語吹替版)
・おぼっちゃまくん、茶魔語講座
・美術手帖2021年10月号 アートの価値の解剖学(美術出版社)
・買いたがる脳 なぜ、「それ」を選んでしまうのか?(日本実業出版社)
・代表的な行動経済学書籍
・Newton別冊『無とは何か』(ニュートンプレス)
・宇宙空間が膨張するとは,どういう意味か(ニュートンプレス)

関連作品:言葉メタボ・悪い例言葉メタボ・もっと悪い例2超悪い例4(言葉ダイエット失敗イラストシリーズ)