その他こころいじりの実例
・男女混合「体ほぐしの運動」
「円形ふれあいコミュニケーション」やや活動的な運動より、「体ほぐしの運動、笑うとおなかが動くんだね」の図
それまで男女が学校でくっ付くのは、林間学校のオクラホマミキサーなど限定的だったものが、ある時期よりジェンダー差を取り払うため、高学年向けに濃厚接触型の体ほぐし運動が導入されました。この種の運動のねらいは、あくまでも友との体ほぐしが「気持ちいい」のであり、「性差はない」ということを頭だけでなく体でも覚えさせることにあったようです。「心頭滅却すれば男女平等」の精神を鍛えさせる運動です。
・合宿行事での「微笑ましい」的な無神経ブログ記事
当時ブログがブームだったため、ブロガー教師はアクセス数が大切で、載せても「差支えなく」且つクリックされやすい面白コンテンツを求めていた時代でした。これが男女が逆なら大事件だったわけですが、デジカメやインターネットがなかった時代には考えられない「サイバー教育ハラスメント」の例と言えるでしょう。被写体にされた子の気持ちは、「巨大組体操」で土台の子がフォーカスされないのと同じく”重要ではない”扱いだったわけです。
・懲罰型スクール・セクシャルハラスメント
部活などの懲罰と称して、男子生徒については下半身裸にさせて人前で走らせることや、おしりを棒でたたくなどの罰があったそうです。問題は、女子生徒に類似のことをした場合は重大犯罪で、男子生徒の場合は「ちょっとやりすぎたね」で済んでしまうことです。
※白書 スクール・セクシャルハラスメント(明石書店)及びスクール・セクシャル・ハラスメント 学校の中の性暴力(八千代出版)参照