昭和レトロの少女に癒しを求めて競り合う男たちの惨めな現実
週末夜のオークションサイトで「すべての商品を見る>入札件数の多い順」の条件で検索をすると、特定のジャンルでの入札履歴や入札価格が多くホットなオークションのトレンドを確認することができます。昨今新型コロナ禍のさなか、週末夜の締め切り殺到時間ギリギリに入札履歴と価格が急騰していたのが、上のイラストのような昭和レトロのビニ本系少女写真集です。なんと惨めな姿ではないでしょうか、底辺においやられた惨めな男たちが、昭和の少女写真集を競り合って、諭吉が飛び交っているという情景。この惨めすぎる状態に多くの男性が追い込まれていることと、このようなモノを出品してまでお金を手にしなければ生活していけない「Withコロナ不況」の現状には、深刻さを感じます。
オークションにおいては、入札が殺到するものは他にもいろいろありますが、この手の出品では、入札締め切り時間ギリギリに一気に金額が万単位で急騰し、その競落過程は相当粘着的で異常です。社会で活躍する女性たちとは裏腹に、堕ちた男たちの「惨めさとプライド」がブラックホール的にせめぎ合うサイトは、この世の終わりを暗示するようなカオスな世界です。そして、一刻一刻変わっていく入札件数・現在価格と自動延長の様を見ていると悲惨さを感じますが、一歩も引かぬ静かな争奪戦を制し、何万円ものお金を払って古本を落札し「とても良い取引ができました。また機会がありましたら・・・」などと真顔で評価入力している様は、「世界一惨めな光景」に認定!と言っても過言ではありません。
社会のあらゆるところで顕著な男女逆転完了現象
この異様な光景は、昨今の女性の社会進出した社会を見ると納得の状態なのかもしれません。先日のことですが、ある大手企業のサービスで、全く利用できないという困った問題が発生してサポート窓口に電話したとき、電話に出たのは若い男性社員で、こちらが何分もかけていくら状況を説明しても「対応いたしかねますー」の一点張りで埒が明かないため、「責任者に何か対応できないか相談して、折り返し連絡を欲しい」旨依頼しました。数分後、同社から折り返し電話あり、今度は責任者と名乗る若い女性社員からの電話で、丁寧なやり取りで問題状況を適切にご判断いただき、何と約1分で問題が完全に解決してしまったのです。こちらは何万円ものコストが無駄になるところだったので、ホッと胸をなでおろすところでしたが、・・・これは、昭和の時代には上記の男性・女性は全く逆だったのですよ。
このような逆転例は、会社の新人さんを見ていても、スーパーのレジ係でも、宅配業者の女性担当者の率でも、いろいろな場面で実際に顕著になっています。なお、男女逆転に関連するトピックとして、以前は、残留農薬・化学物質などの環境ホルモンの摂取による悪影響でも、男子生徒が雌化しているという話題もありましたが、今ではあまり流行りません。
男が女の奴隷であるのは昔から不変
男が女の奴隷であるのは昔から不変であり、男尊女卑でも男女逆転社会でも実は全く同じことです。例を挙げれば、船が沈むとき先に救命ボートに乗れないのは男。戦争があると死地に赴くのは男。原子力リアクターが制御不能になったら作業に行くのは男。御受信料を払わされるのも大半が世帯主男。酒の席で「女の子は~、じょ・・女性は~」って言い直させられるのも男。住宅ローンを負わされていつ死んでもいいように団信保険に入れられるのも男。生涯家計を背負わされる男。安物チョコのお返しに高級プレゼントと食事代金を支払うのも男・・・「男尊女卑」など、マスコミによる自慰行為的妄想に過ぎず、ドラマやフェイクニュースにしか存在しなかったのではないか?といえるほど、遠い昔から男が女の奴隷であるのは明らかです。仮に男の地位が上なら、上の例はすべて男女逆のはずです。
男への社会的ご褒美の問題
もともと男が奴隷なら、何が男女で逆転したのか?それはご褒美の有無です。鵜飼のシーンを例に挙げると、鵜と鵜匠を比べて「鵜」の地位が上だという人はいないでしょう。一方、不思議なことに、男と女の関係においては、奴隷である男の方が「偉い」かのように言われ、これを平等に是正しなければと、マスコミやエセ有識者が騒ぎ続けているのです。「鵜」や「芸をする動物」が飼い主に従うのは、褒めてもらえておいしい餌をご褒美にもらえるからで、何も与えなければ思い通りに利用することはできなくなるでしょう。では「男」が受け取るご褒美は何でしょうか?
ご褒美に関連して興味深いのは、結婚をした男性に結婚生活について訪ねると、粗末なワンコイン弁当を食べ1000円床屋しか行けなくなっても、必ず「幸せです」と答えることです。これは、素手素足で便所掃除授業をさせられている児童が満面の笑みでいう「気持ちいい」という心理過程と同じで、状況そのものを「幸せ」と定義している認知的不協和状態といえます。しかしながら、これは、結果的に婚姻状態におかれた男性が、自分を癒すために後天的に編み出す心理であり、男を任意的に奴隷状態に移行させるご褒美にはなりません。
ここで有用なのが「男尊女卑」という罠としてのご褒美ではないでしょうか?男を責任主体として崇めたように持ち上げて、生涯奴隷として利用する巧妙な罠。いったん従属させたあとは、自分で勝手に「幸せだー。人生の宝くじに当たったよー」っと素手素足で便所掃除授業と同じようにいい感じになってくれるという流れが期待できる。それが現代では、外形的にも実質的にも名実ともに奴隷化しており、男が全力で婚姻や出生から逃げなければいけない状態になっていると思います。保守的な人々が「夫婦別姓」を阻止しているのも、男性姓への統一習慣が、男性にとっては全く無価値(経済的には有害)ではあるものの、これが最後で唯一の婚姻によるプライド的メリットであると言えるからではないでしょうか。
この点は、男性の非正規雇用増加が婚姻率の低下の一因と言われる説明にもなります。女性の視点で見れば、奴隷である男が稼ぐ経済的価値が女性自らが稼ぐ金額を下回れば、恋愛や結婚の罠にかける価値がないということです。男性の視点でも、婚姻による男性姓への統一習慣にメリットを感じなければ、後は一方的負担と制約だけであり、性的満足を生身の女性と切り離して取得する歪んだ社会が成り立っていると言えます。
今さら聞けない「ジェンダーネタ」の正しい煽り方
この手の文章の終りは、エセ有識者を手本にすれば、女性の社会進出と内容はなんでもいいので非正規男性ネタに続けて、「欧米では~」か、「ドイツでは~」「フィンランドでは~」「ニュージーランドでは~」のどれかでしめるのが王道ですので、お作法に従って結びを書けば・・・
ジェンダー煽り鉄板の3段論法
➊女性社会進出ネタ ⇒ ❷非正規男性又は就職氷河期世代ネタ ⇒ ❸「欧米では~」(「世界では~」も可)
欧米では~、大人の男は女性をデートに誘ったり、見栄えの良い高級車を買ったり、高級プレゼントをしたり、高級宝石でプロポーズしたりすることにお金を使うのに、この落ち目の国では、多くの男が昭和レトロの少女写真集を競り合って諭吉が飛び交っているというのが現実です。特にジェンダー問題に詳しいとするエセ有識者が忘れている重要な点は、絆ブームで出産適齢を超えた女性の梯子を外しても状況改善の効果はなく、男を煽てて恋愛や結婚の罠にかけなければ、婚姻率も出生率も低下する一方で、いずれ元先進国第一号の「絶滅危惧国民」になるのは不可避であることです。
女性の生来的価値が、昭和のビニ本より相対的に下がっていっているという市況は、極めて深刻であり、後者の流通を取り締まるだけでなく、「男が女に捕獲されること」の社会的&心理的価値を高める欺瞞的啓蒙が必要になります。それは、未婚の男性に「結婚出来て、子供が生まれるのが、幸せです」って言わせる「素手素足で婚活・結婚」させる社会の実現です。